福岡を代表する史跡といえば福岡城!海側から望むと、鶴が羽ばたく姿に似ているところから通称舞鶴城と呼ばれるその城跡を今回は紹介したいと思います。
展望の素晴らしい天守台をはじめ、本丸・二の丸・三の丸と47の櫓と10を超える城門がありました。天守閣の存在は定かではありませんが、現在でも天守台・多聞櫓(国指定重要文化財)などが多数残っており、当時の様子を伺うことができます。
歴史女子に人気!?黒田官兵衛ゆかりの地
提供:福岡市
さて、福岡城の話について欠かせないのはやはり黒田家。黒田官兵衛といえば2014年に岡田准一主演で隊がドラマ化された「軍師官兵衛」のヒットもあり、若い女性にもその人気は広まっています。福岡城を築いた黒田官兵衛と黒田長政。黒田長政は黒田官兵衛の嫡男です。
黒田長政といえば幼少期、このようなエピソードがあります。敵側に拘束された父官兵衛が反旗を翻した疑いをかけられ、織田信長に嫡男である長政を処刑するよう命令が下ったところ、黒田官兵衛の同僚であった竹中官兵衛が「処刑した」と偽って身柄を確保、官兵衛が救出され疑念が晴れたことで親子は無事再会することができたのでした。
無事救出された長政はその後父とともに功績を上げ、堺と並ぶ商人の街・博多の隣接地に城を築きました。この城こそがこの福岡城なのです。
チームラボとのコラボとは!?【福岡城跡 光の祭】
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さて、そんな歴史を持つ福岡城ですが、最近ではインスタ映えする最新技術とコラボをしていたのはご存じですか?世界でも活躍する先進気鋭の現代アート集団チームラボとコラボした「チームラボ 福岡城跡 光の祭 2019-2020」が2019年11月29日から2020年2月23日まで開催されていました。チームラボは、「Digitized City」というアートプロジェクトを行っています。非物質的であるデジタルテクノロジーによって、街を物理的に変えることなく「街が街のままアートになる」というプロジェクトです。今回のプロジェクトでは、福岡城の石垣や、舞鶴公園で光のプロジェクションマッピングが行われたり、自分の描いた黒田官兵衛が大きな画面に登場する「お絵かき黒田官兵衛」が楽しめたりと、大人から子供までが楽しめる。素晴らしい光の祭典となりました。
福岡城は歴史あるだけでなく、新しい技術を取り込んで観光客を楽しませる観光地としての役割を果たしているのです。
桜が見どころ
皆さんもご存じの通り福岡城から望む桜は毎年見事なものですね。特に天守台から見る景色はとても素敵です。公園内での宴会はもちろん、ふらりと立ち寄ってもいいと思います。ふとお花見に立ち寄ったら、三の丸跡にある「福岡城むかし探訪館」にも入館してみませんか?無料で分かりやすく福岡城の歴史がわかる展示となっています。暖かい季節、桜とともに福岡城の歴史に触れるのはいかがでしょうか?
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